昭和55年 四六判 P265、282 各巻函カバースレ、汚れ、背ヤケ 上巻:函カバー背下端破れ 函底部にマジック点 下巻:函天部にマジック点 月報揃
“…彼の代表作であり、ニーチェ、ショーペンハウエルらドイツ哲学、又ベーメ、スウェーデンボリら神秘思想への孤独な耽溺のなかから生れた本書は、地球外の惑星アルクトゥルスをめぐる《善》と《悪》の巨大な闘争を描きながら、同時に、地上の植物・動物・景物を超越した、奔放なる《幻視》のもたらせる物語であり、コリン・ウィルスンをして、「二十世紀文学中、最も想像力豊かな作品」と驚嘆せしめた、驚異の宇宙誌である。”(函カバー裏紹介文より)
【上巻】
“宇宙を旅する人間たちの、めくるめく遍歴を描くスペース・ロマンス!
―ブレイク、マクドナルドらの想像力を受け、C・S・ルイスやC・ウィリアムズらへの道をひらく、驚異の書!”(函カバー紹介文)
目次:
第一章 降霊会
第二章 街路で
第三章 スタークネス
第四章 声
第五章 出発の夜
第六章 ジョイウィンド
第七章 パノウ
第八章 ラッションの草原
第九章 オシアクス
第十章 タイドミン
第十一章 ディスコーン山で
第十二章 スペーデビル
月報:“黄色のカバー”との出合い(紀田順一郎)/デヴィッド・リンゼイへの旅(高木国寿)/怪奇幻想映画の舞台裏 幻想文学の余白に(5)(平井正)
【下巻】
“トーマンス星に下ちたったマスカルが目撃する、異様な爬虫類、樹状動物、オレンジ色の砂洲、青い太陽、そして宙吊りされた山々―
C・ウィルスンを驚嘆せしめた、宇宙的幻視の書!”(函カバー紹介文)
目次:
第十三章 ウームフラッシュ森
第十四章 ポールクラブ
第十五章 スウェイローンの島
第十六章 リーホールフィ
第十七章 コーパング
第十八章 ホーンテ
第十九章 サレンボード
第二十章 ベイリ
第二十一章 マスペル
「アルクトゥルス」への旅(荒俣宏)
月報:宇宙文学の系譜(荒俣宏)/薔薇十字の画家 幻想文学の余白に(5)(海野弘)