
昭和42年初版 B6判 P243 帯およびカバーヤケ、スレ、端少イタミ 小口ヤケ、少汚れ
“日本各地に散在する ―海の神・山の神― ―峠の神・氏の神― などの祭祀遺跡から「まつり」の源をさぐり古代日本人の思想と信仰を復元する!”(帯文)
“解明された「古代のまつり」
人々がまだ、黒曜石のヤジリで小獣を追い、石の斧をふるっていたころにも、「まつり」はあったのだろうか? 現在の、神楽や神輿に通じるものが、すでにあったのだろうか?
石器時代の遺物にまじって掘り出される、土製の勾玉や椀は語りかける。日本人の最初のまつりの姿を。われわれの祖先の、そぼくな、ひたむきな祈りの様を。
石の神・水の神・海の神・氏の神… 日本の各地に散在する祭祀遺跡を、ただもくもくとさぐりつづけて40年。ついにうちたてた「神道考古学」は、日本人の信仰と思想の源を実証的に解明し、土中にうもれた「古代のまつり」を復元する。”(カバー袖紹介文)
目次:
一 はじめて祭祀跡をさぐる
二 伊勢神宮の遷宮祭
三 石上神宮の禁足地
四 三輪の神奈備
五 石の神
六 手向神の祭祀
七 池中の鏡
八 氏神の起源
九 東北開拓と祭祀遺跡
一〇 海の神と島の神
一一 お言わず島 ―沖ノ島
一二 神の道
一三 日光、二荒山頂の発掘
一四 上オンビと下オンビ
一五 長野の遺跡と式内社
一六 まつりと神道考古学
参考文献
索引