昭和56年　文庫判　P489　カバースレ、クスミ　小口およびページヤケ　P209～216下角僅折れ跡

“2003年―世界の最辺境地シベリアの原生林の地中から、ツングース隕石に関係すると思われる奇妙な物質が発見された。地球上ののいかなる場所でも物質が発見された。地球上のいかなる場所でも製造不可能な合金でつくられたコイル、そして、そこには磁気でかきこまれた〈報告〉が。その謎を解読すべく人類の叡智が結集される。そしてついに、それが金星の高度な文明の産物だとわかったのだ。やがて、全世界の注目のなか、金星探検隊は旅立った。だが、なぜか金星は、全地球局あげての呼びかけにまったく応答しない。沈黙する金星の謎は？
名作の呼び名高い巨匠レムのＳＦ処女長篇
待望のポーランド語版よりの完訳決定版！”（カバー裏紹介文）

目次：
第一部　コスモクラートル
　シベリアの隕石／報告／金星という惑星／秒速十一・二キロ／宇宙航行学の講義／チャンドラセカール教授
第二部　パイロットの日記
　ハンニバル・スミス／Navigare necesse est／死の星／カンチ／地球という星／雲の中の飛行／パイロット／右ねじの法則／黒い河／実験／大きな斑点／ラオ・チュー教授／都市／ピョートル・アルセーニエフ／乗組員たち

訳者あとがき