アートフル・サイエンス 啓蒙する娯楽と凋落する資格教育 バーバラ・M・スタフォード 産業図書

1997年 A5判 P464 帯付 カバー上端僅イタミ

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人文・社会科学言語学・記号学・メディア論

人文・社会科学歴史世界史



1997年 A5判 P464 帯付 カバー上端僅イタミ

訳:高山宏

“18世紀視覚文化の驚異の異貌に21世紀の黎明を透かしみる未聞の博識知、登場!”(帯文より)

“学習という名の魔術に一体何か起こったのか。遊びに満ちたイリュージョン、人を魅了するゲーム、生物そっくり自動機械が教育の本質的一部だった時代がかつて存在した。『アートフル・サイエンス』は近代初期に生じたこの魅惑と啓蒙の交叉点、愉楽と逆説に満ちた「楽しい知識」の世界を開示してみせる。18世紀ハイ・カルチャー、ロウ・カルチャー双方の知への脱領域的ガイドをしてくれる『アートフル・サイエンス』は口誦-視覚的文化の持っていた教育戦略に、「新啓蒙時代」たる21世紀にあるべき教育の夢を見る。バーバラ・スタフォードは信じがたく幅広い史料と大衆的図像の数々を駆使して、彼女がかつて『ボディ・クリティシズム』で見事に分析してみせた感覚的認識の問題をもうひとつ別の視点から照射しようとする。世間周知の名画も、「目にもの見させる」「デモンストレーションの実験・実演教育の一環だったという画期的な視点から次々と意外な再解釈がほどこされていく。
 『アートフル・サイエンス』はまず、勃興中の中産階級の余暇時間拡大を背景にした数学的娯楽の発展を論じる。詐欺の名人芸からの合法的科学の分離、実験の公開実験、情報と快楽に満ちた博物学展示法の消長といった問題が絢爛と論じられていく。こうしてスタフォードは魅惑テクノロジーの世界が孕む真実と虚構の区別への強烈な関心というものを浮彫りにする/啓蒙主義者たちが感覚が証拠とするものを徹底的に詐欺・ぺてんと決めつけた結果、「トリッキングな」口誦-視覚文化は「シリアスな」大衆的読み書きの文化相に駆逐されていった。しかし巧妙な教育技術と精巧な学習機材は、拡大一途の18世紀観衆の目の前で象徴的事柄をあくまで具体的に、魅惑的に見せるのであった。

“「人間の認識知を最も原初的かつ放埓な形でうみ出したさまざまな視覚的要因の眩惑の一挙大公開。スタフォードが明らかにするのは、啓蒙時代大衆文化の中でイメージとイコンが圧倒的に結びつくことで余暇と自由時間の新世界に新しい娯楽がうまれ始めていく未聞の様相である。」G・S・ルソー”(カバー袖推薦文より)

目次:

第一章 精神の解放
 「東洋的専制支配」
 頭の体操
 合理的なリクレーション
 「少年[と少女]の哲学」

第二章 見えないものが見える
 ぺてんのシステム
 スレイト・オヴ・ハンド、手先の術
 「オペレーター」たちの文化
 「詐欺師たちの王」

第三章 実験室ゲーム
 実験というアート
 身体トリック
 学習機械としてのオートマトン
 デジタル・パフォーマンス

第四章 エキシビショニズム
 自然のスペクタクル
 ポリマスたちの珍品キャビネ
 博物のごった煮か線型のレイアウトか
 微物の画帖

結び
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 後に先が見える

著者解題
訳者あとがき

事項索引
人名索引
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